働くホルモン①

生理痛や生理に伴う不快な症状をできるだけ少なくするためには、「そういった嫌な症状がなぜ起きるのか?」ということをまず理解しないといけないので、難しくなりすぎないように説明していこうと思います。

また、色々な体質の方がいらっしゃると思うので、すべての女性に当てはまるとは限らないこと、この記事は、あくまでも体質改善のヒントや、きっかけとして読んでもらえれば幸いです。

さて、簡単に言うと、原因はホルモンです。ホルモンというのは身体の中で多様な働きをする様々な物質で、それがないと人間の生命維持はできないものです。もちろん女性に毎月起こる生理にもこのホルモンがとても深く関わっています。

このあたりは学校の保健の授業なんかでも軽く勉強するのではないかと思いますが、問題はその先です。

そのホルモンの分泌量は身体にとって適正なのか?ということ。子宮内膜症をはじめ、重い生理痛や月経過多が起こるというのは、本来身体の症状としてはホルモンの分泌量が多すぎる状態です。しかし、わたしもそうでしたが、婦人科に行って「こういう症状があるので調べたいです」と言って、内診してもらっても特に異常はないわけです(ある場合には、医師の診断に従って治療してくださいね)。

わたしにとってはこれが本当に長年の謎でした。子宮や卵巣に異常がないのに、生理は重いし毎月お腹は痛い。PMSももちろんあるし、生理の始まりと終わりに来る、目を開けていられないほどの偏頭痛……。婦人科の先生からは何が原因なのかも説明されず(多分先生もわかってない。笑)、「他にもっとひどい人なんてたくさんいるし、手術する必要もないし軽い方だよ。とりあえずピル飲んで様子見てみましょう」などと、言われました。聞きたいのは、とりあえずとか、他の人と比べてどうとかじゃないんですよね。原因と対策なんです。なんのための先生なの?と何度思ったか…。先生の言葉に傷つきこそすれ、原因も対策も教えてくれる先生には結局一度も出会えませんでした。

あんまりな、というか、病巣がなにもないので当然といえば当然な先生たちの対応に、「もういい!自分の身体は自分で治す!!」と半ば逆ギレて決意しました。病院ではキレてないです。笑

ピルも何年かは飲んでましたが、生理は軽くなったものの結局PMSのような症状と頭痛までは良くならなくて、やめました。

話をホルモンに戻しますが、生理を起こすホルモンの材料になるものは、「油分」です。

この油分はわたしたちが普段食べ物から摂取している栄養です。種類としては、サラダ油、オリーブオイル、動物性脂肪(肉や魚、牛乳)、バター、胡麻油、米油、マヨネーズなど。

ここまで読んで、普段、自分の食生活の中で、そういえば脂肪分多めの食事が多いなと思い当たる方もいらっしゃると思います。わたしも昔は何も考えずに、食べたいものを作り、好きなものを買って、好きなだけ食べていました。

特に、生理が始まった小学生の頃好きだったものは、天ぷら、とんかつ、ステーキ、グラタン。お肉が大好きで、サラダは美味しくないからほとんど食べない。たくさん食べても太らない体質だったので、好きなものを好きなだけという、そんな食生活の子供でした。食事を作る母も、今思うと、家族の中で1番食いしん坊だったわたしほどではないにしろ、同じものを食べていますから、同じような症状が多分あったのではないかと思います。

また脱線しました。笑 すみません。

この脂肪分を元に作られるホルモンは、プロスタグランジンという名前で、子宮の内膜が剥がれ落ちるときに増え、子宮を収縮させて、経血を押し出す働きがあります。

これだけ見ると本当に生理起こすためのホルモンなんだなと思われると思いますが、このプロスタグランジンにはもうひとつ別の顔があります。それは、

炎症を引き起こし、痛みを劇症化させる

という働きです。このプロスタグランジンの材料となる脂肪分が体内にたくさんあり、過剰に作られた時どういうことが起こるのかは、言うまでもなく多種多様な生理の不快な症状です。なにしろホルモンは小さいので、血流に乗って身体のあらゆる部分に流れていきます。そして、そこで痛みを引き起こし、子宮内に至っては内膜を厚くします(月経過多や貧血を起こす)。場合によっては子宮外にも内膜を作り出し、本来外側がつるんとしている臓器の表面をガタガタにするので、近くにある大腸などと癒着し、身体が冷えた時とかに排便痛や性交痛を引き起こします。わたしはおそらくダグラス窩(肛門付近内部にある箇所)に癒着があるので、症状が悪化するとこういった部分に痛みも出るタイプです。

わたしがこの理論にたどり着いたのは、1冊の本のおかげでした。

PRではないのでリンクは貼りませんが、この本に出会ったおかげで、わたしは自分の体に起きているすべての謎に答えが出ました。

かなり古い本なので、今なら中古でも安く手に入れることができます。難しい言葉で書いているわけではないので、一般人のわたしでもきちんと理解することができる本です。

当時は自分の体を治したい一心で、この本に出会いましたが、最近はサロンのお客様にも説明したり、今こうして色々な方に見ていただける場所でこの話を書いていることはとても感慨深いです。

かなり長くなったので、次回はどのようにプロスタグランジンの影響を緩和するかについて書いていきたいと思います。今回は原因のお話でした。

ここまでお読みくださり、ありがとうございました✨

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